“全青協役員メッセージ一覧”

全国農協青年組織協議会 理事

齊藤 和弘

テーマ生きる力を育む農業

2015.08.11

 農業の持つ可能性は様々であり、各方面においてその機能を発揮しています。食料を生産することに始まり、自然景観や水の保全、食を通じた教育活動などなど挙げればきりがないほどにその役割は多様で、社会において必要不可欠な職業であると言えます。

 そして今、大きな社会問題となっている現象が「ひきこもり」や「不登校」といった現代社会特有の問題です。これらを引き起こす要因として、生活習慣の乱れや希薄な対人関係、直接体験の不足などがあるといわれています。そのような中、国はこれらを解決する手段として農山漁村での自然体験や生活体験が生きる力を育み、有効であるとして重要視しています。

 我々農業者においてあたりまえの暮らしである自然体験が、大きな社会問題を解決する友好的な手段であることに驚きました。一昔前にはあたりまえだった農山漁村での生活は、今や特別な体験になりつつあります。そのうえで私たちは改めて農業の可能性ついて考え、行動していく事で生産者と消費者のより深い絆を築けるのではないかと思います。