“全青協役員メッセージ一覧”

令和5年度 全国農協青年組織協議会 会長

稲村政崇

テーマ「共に取り組むという意味」

2023.07.10

令和5年度JA全青協会長の稲村です。北海道札幌市の隣にある当別町という町で水稲・花卉・薬草を栽培しています。

さて、この写真はムラサキという植物の根で、その色合いから「紫根(しこん)」と呼ばれ、染料や傷薬、化粧品等に使われています。ムラサキは絶滅危惧種にも指定されており、苗作りや栽培にも大変気を遣う植物です。

このムラサキを何とか安定生産しようと地元の農家、特に青年部世代が中心となりそれぞれが工夫を凝らして栽培をし、その情報を共有してきました。

ほとんど栽培に関する資料がない中、まさに試行錯誤!

結果的に現在は安定的に生産し、質の良い紫根が採取できるようになりました。

同じ目的を持ったメンバーが共に工夫をして取り組み、その情報を共有し合う事で達成していく。まさに協同組合の原理・原則の実践だと感じています。

誰にとっても厳しいこの時代を乗り越えていくためには、「共に取り組む」という事が大きな意味を持つと思っています。

1人ができる事は小さな量だとしても、同じ方向に向かって多くの盟友で取り組めば数十倍、数百倍、数万倍のパワーになります。

今一度、協同組合の原理・原則に立ち返り、共に乗り越えましょう!