“山形県農業協同組合青年組織協議会”

山形県農業協同組合青年組織協議会 会長

萩原 拓重

テーマ変わらないもの

2012.05.08

このたび、山形県青協会長になりました、萩原拓重と申します。

青年部活動を通して様々な経験をさせていただく中で、「目指すべき方向性」について考えさせられます。特に東日本大震災以降は、その思いがさらに強くなっています。

震災以降目にすることが多くなった「絆」。実際に私たちが忘れかけていたものだったのかもしれません。しかし、あれから一年が過ぎ商品化された言葉に変化しつつあるような気がしています。

もっと身近で、日常的にあった言葉はないものだろうかと考えていると、「縁」という言葉が浮かびました。「親子の縁」「地域との縁」「縁を切る」。おなじ結びつきという意味ですが、世襲であったり、地域であったり、さまざまなしがらみの中で生きていかなければいけない私たち農業者にとって、常にそばにあるものではないでしょうか?

農業の最大の課題は「永続」させていくことだと思っています。言葉だけではなく人と人との関わりあいやさまざまな「縁」を通して、私たちの職業である農業と、日本の原風景を守っていこうと思います。