“石川県農協青壮年部協議会”

JA石川県青壮年部協議会 委員長

高尾 智之

テーマ世界農業遺産

2011.10.04

今年度、JA石川県青壮年部協議会の委員長を務めております、高尾智之と申します。よろしくお願いいたします。

まずはじめに、この度の「東日本大震災」で被災された皆様にお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復興をご祈念申し上げます。

さて、今年6月11日に北京市内で開催された世界農業遺産国際フォーラムにおいて、私の地元である穴水町を含む、能登4市4町(七尾市、輪島市、珠洲市、羽咋市、志賀町、中能登町、穴水町、能登町)の「能登の里山里海」が日本国内では第1号となる「世界農業遺産」に認定されました。

「能登の里山里海」には、神子原米や能登野菜などの「農産物」、千枚田や春蘭の里などの「景観」、揚げ浜式製塩や能登各地の炭焼きや海女漁など里山里海の資源を活用した「伝統的技術」、 あえのことや能登各市町に伝わるキリコ祭りなどの「文化・祭礼」など、何世紀にもわたり農林水産業や人々の暮らしの中で育まれてきた豊かな地域資源があり、これらが総合的に評価されたようです。

しかし、農業・農村環境はというと、過疎化や高齢化の進展とそれに伴う耕作放棄地の増加が問題となっています。これは、全国的な問題なのかもしれませんが、今回、世界農業遺産の認定を受けたことから、私たちJA青壮年部として能登地域の活性化に向けた活動に積極的に取り組むほか、未来ある子供たちに多くのことを伝えていきたいと思っています。