“岩手県農協青年組織協議会”

岩手県農協青年組織協議会 会長

青木 慶

テーマ成長

2015.04.14

 岩手県農協青年組織協議会の青木です。

 私は幸運にも農協青年部という組織に加入することができ、さらに3年間、県域組織の運営者の一人として関わることができました。

 青年部の役割のひとつに、盟友の成長があると考えています。

 自分のことで精一杯で狭い範囲しか目が向かないような状況が、活動をすることで広い視野を持てるように変わっていく。自分を見てそう思います、変わった(と自分は思っている)今も未熟ですが。

 「農村社会のために何ができるか」を基軸に活動をしている青年部、その基本はボランティアです。食農教育のような活動はきわめて社会的で自然と社会に目が向きます。

 県域組織になれば、さらに広い視野が必要です。そこで出会う各単組の委員長は多くの青年部盟友の代表です。自分の地域の盟友のためを考えている委員長と話をするためには、青年部の行動指針が必要になります(代表者である彼らに納得をしてもらうには、その根拠がほしいです)。

 青年部の行動指針を考えるには、青年部の根本にあることを意識することがいいと思っています。

 私の考える根本は、「自分たちが生活する農村がもっと活性化してほしい、農村社会が良い方向に向かっていきその未来が安定してほしい。そのために将来の中心となる人間の教育・成長の場を作らなければならない。」

 青年部が生まれてきた理由だと思います。若い人たちに多くの活動のチャンスと考え方を提供することが農村社会にプラスに作用すると思います。

 根本を問い直して「農村の活性化」「社会が良い方向に向かう」ことを目指すためにも、農村社会の担い手が人間として成長することが欠かせません。良い社会とは何かを考えるために経験と知識が必要ですし、考えるための尺度が青年部の活動や存在意義に見いだすことができると思います。そして、今いる現状を把握し進む方向が見えてきます。

 成長はすなわち人間形成でありその人間形成の場を提供する役割が青年部にあると思います。

 「社会」を意識し「農村」を意識してその将来・その未来に目を向ける。

 狭い範囲を考えるか、広い範囲を考えるか。その違いに気づき、自分が出す答えが、農村社会に貢献できるものになるよう、活動を通じてさらなる成長をしていきたいと思います。