“北海道農協青年部協議会”

北海道農協青年部協議会 会長

黒田 栄継

テーマ「青年」の役割

2013.04.09

青年時代、それは夢や希望に満ち溢れた、いわば人生の「春」を迎えている年代をさす。いわゆる「青春」である。一方、青年や青春に象徴されるこの「青」と言う文字、時には「青二才」や「青臭い」などという、未熟の代名詞のように使われる事も多い。

私たち「青」年部はまさにこの時代を生きている。夢や希望は多いが、知らない事分からない事も山ほどある。

最近評論家などが、「日本にはこうするほか道がない」というような発言をするのを良く耳にする。TPP推進派に、より多く見られる傾向なのは、気のせいではあるまい。「世界の流れだから」、「他に選択の余地はない」。果たして本当にそうなのか?

何も知らない私たちだからこそ、掛け値なしで真実と向き合う事ができるはずだ。自らの価値観をもとに、みんなでくたくたになるほど考え、議論し、青臭く主張し続ける。

それこそが青年に課せられた使命であり、特権であり、責任なのだと思う。

全員が命を育てる仕事を生業としている農協青年部。おいしい農畜産物を消費者に責任をもって届けるため、汗を流し、種をまき、自然と共存し、命のつながりを生み出し、人と人とのつながりを創造する。農業という営みの先には人が生きる上で、欠かすことのできない「支え合い」の精神を育む力がある。未来に向けてこの営みを紡ぎ、育てるのが私たちの仕事であり、まさに青年部盟友の目指すところだ。

今を生きる私たち農協青年部の発信は、この国の明るい未来にきっとつながっていくはずである。