“山形県農業協同組合青年組織協議会”

山形県青年組織協議会 会長

伊藤 真人

テーマ若い人たちの『力』

2014.05.13

今年から山形県青年組織協議会会長となりました伊藤真人です。

 まだ就任して日も浅いですが、日々これからの活動を楽しく活気良くしていこうかと考えているところです。さて、農業を取り巻く環境はといいますと、毎度のことで皆さん御存知のとおりで・・・おそらく、自分より詳しい方ばかりなので今回は語りません!!ってわけにはいかないですので、ちょっと違った角度から自分の意見を書きたいと思います。

 現在日本は、飽食の時代です。一昔前、つまり戦後、いや、もっと昔、武士や百姓がいた時代、腹いっぱい食べることが一番の幸せだったと思います。ご飯にしてもそう、白米だけで炊いて食べている人はごく限られていたはず。

 その中でいかに腹いっぱい食べるか、おいしいものを食べるか幸せになれるか、そういったことを考えて文明は発展していったと思います。作物にしてもより簡単に、より大量に作れるよう研究してきました。

 文明の発達とともに、人の手から機械に代わり、少人数でも大量生産が可能になりました。また、品種改良によっておいしく食べることができました。

 これでまた一歩、幸せに近づけることに違いないと。

 現在、残飯として捨てられているのは、およそ4割だそうです(良にすればおおよそ2,000万トン)。

 単純にもったいないと思います。だからといって食べ残しをするなと一言で言うにはそんな簡単な話じゃないような気がします。

 文明の発達だけじゃなく、人の心もやはり発達していってしまったのかなと思います。

 必要は発明の母といいますが、まだなにかあるはず。まだなにかある「はず」と考えてこれまで進んできました。たしかに生活が豊かになってはきたものの、生産者としては上手く言い表せない気持ちがあります。

 食料がありふれている時代だからこそ改めて食べるとは何か?捨てるとは何か?と考えていかなければならないと思います。

 いつの時代でも道を切り開いていくのは若い人たちの「力」です。これからの農業をどのように切り開くのかが次の世代へとつながる一つの種になるよう、頑張っていきたいです。