“滋賀県農協青壮年部協議会”

滋賀県農協青壮年部協議会 委員長

田井中 与寛

テーマどないするねんTPP

2010.12.21

 皆さんこんにちは滋賀県の田井中です。年の瀬も近づき、慌ただしく仕事をされていることと思います。私は『これからどうなる!? 日本農業』についてぼやきたいと思います。

 TPPへの参加は、普天間問題で揺らいだ日米関係の修復、APEC議長国としてのパフォーマンスにしては大きすぎる問題です。例外を認めない関税の撤廃は、農業だけでなく関係する産業全体の問題です。それなのに交渉に反対する悪者は〝農業″とされている。私たちが何か悪いことをしたのでしょうか?

 戦後『Made in JAPAN』で勝ち取った豊かさと信頼を!関税がないからといって、売れる物でもない。過去の栄光にとらわれずに、さらなる努力をしていかなければなりません。当たり前のことですが、資源がない我国が、本来目指さなければいけないものは『ものづくりの精神』と『食料自給率の向上』だと思います。

 これから世界人口が100億人となる時代になろうとしています。資源のない日本に食料が入ってくる保障はありません。世界的にも武器と同じ戦略物質とされる食料を海外に依存することは、国家存立の問題です。米の輸出もありですが、米以外の穀物を自国生産できる体制づくりも確立していかなければなりません。TPP参加以前に国益となる食料の安全保障について議論してもらいたいと思います。

 『どないするねんTPP』 自給率を下げることだけは、我々農業者は妥協してはなりません。

 マニフェスト=偽り  共に戦いましょう。

 皆さんよいお年をお迎え下さい。