“宮崎県農協青年組織協議会”

宮崎県農協青年組織協議会 委員長

角井 智仁

テーマ上善若水

2010.04.13

 盟友の皆さんこんにちは、宮崎県の委員長をしています角井智仁です。月日が経つのは早いもので就任して一年が過ぎようとしています。私は就任するとき先輩から組織理念として、老子の「上善如水」を教えていて頂きました。恥ずかしい話しですが私はそれまで、酒の名前だとばかり思っていました。ご存知の方も多いかと思いますが、青年部活動にも通じる所があるのでご紹介します。

 上善若水とは、2000年以上前の中国の思想家 老子の道教の教えで、「最も理想的な生き方は水のようである」と説いています。

 水には3つの特徴があり1つ目は、水は器により形を変え、丸い器に入れれば丸くなり、四角い器に入れれば四角くなる、しかし、その本質はなんら変わることは無い。状況や相手次第で臨機応変に対応する柔軟性を常に心がけなければならない。

 2つ目は、高い所から低い所に流れることだ。人は低い所に行くことを嫌がるが、他の人が嫌がることをする謙虚さも必要だ。

 3つ目は、緩やかな流れは人々の心を癒すが、ひとたび濁流となれば巨大な岩も押し流す力強さを併せ持つ、ここぞという時には団 結する結束力が必要である。

 なかなか実践するのは難しいですが、長引く景気の低迷や、政権交代による農業政策の転換など、農業をとりまく情勢が混沌とす る中であるからこそ、農協運動の本質を追求し、私たち若い担い手の力で日本農業の未来を切り開いていきましょう。