“石川県農協青壮年部協議会”
テーマ伝統を守る
2013.10.08
私の住む石川県小松市向本折地区では、初老(満40歳)を迎えるに際し、同級生が団結し、個人の健康や地域の発展を願う祝賀行事があります。
この行事は100 年以上続いており、向本折と言えば「初老」と言われるくらい知名度があります。
特に9月の秋祭りでは、地元の白山神社に奉納する大鏡餅を作るため、奉納田で田植えを行い、収穫したもち米で、白、赤、緑の大鏡餅(一石五斗、総重量約300㎏)をつきあげます。
当日は日中から笛、太鼓、揺で大いに盛り上がり、町民はもとより親戚・友人らが集い、未明まで酒を酌み交わし、翌日は大鏡餅を担ぎ、町内を練り歩き神社に奉納することで初老を祝います。
向本折に住む一員として、これら一連の行事は単なる祭り事でなく、地域の伝統を守るとともに人々との絆を確認し合う、最高の行事だと思っています。
私は、先祖代々から受け継がれた伝統に感謝するとともに、農業・農村をめぐる環境が厳しさを増す中、これからの地域をリードする若い世代や子供達に対し、農業の持つ素晴らしさや大切さ、さらには地域内の結束を高める取り組みに積極的に関わり、今後とも地域の発展に貢献していきたいと思います。