“滋賀県農協青壮年部協議会”

滋賀県農協青壮年部協議会 委員長

田井中 与寛

テーマ今やらなければならないこと

2014.11.04

 私の住む滋賀県は「米・麦・大豆」の大規模な土地利用型農家や集落営農法人が多い地域であり、県内農業者は日本最大の湖である琵琶湖の恵みとともに農業生産を行っています。

 今年の「近江米」は、日照不足や長雨等の厳しい生産環境により、収量・品質とも非常に大きな影響を受けました。そして、このたびの米価の下落は、農業者に影響を与えるにとどまらず、地域社会の崩壊にも繋がりかねない深刻な影響を与えるのでなないかと危惧しております。

 私は、このような危機的状況における打開策の一つに、野菜や花などの「複合経営への転換」があると考えます。

 現在、JA青壮年部の委員長以外にも指導農業士・農業委員・県花卉園芸協会役員を兼務しております。滋賀県の花卉振興の一環として小菊の生産拡大を図るため、2年前から行政・全農・中央会と私を含めた4者が県内のJAを巡回し推進を行ってきました。その甲斐あって、既存の6JAの生産部会の他、新たに3JAが加入し、来年にはさらに1JAが加入することが決まり、小菊生産の機運は大いに高まりました。

 もし、JAの青壮年組織に加入していなかったらこのような活動もできなかったと思うと、JAグループに対しては、感謝の気持ちでいっぱいです。

 今年の私の目標は、青壮年部組織のないJAに新たに組織を立ち上げてもらい、県の協議会に加入してもらうことです。そのため、JAを精力的に巡回し、仲間づくりを進めています。

 私たちの組織を含め、若い農業者が今だからこそやらなければならないことは、地域農業の発展や振興のために仲間づくりを進めて行動を共にすることです。