“島根県農協青年組織協議会”

島根県農協青年組織協議会 会長

草野拓志

テーマ水田部会座長を経験して

2022.03.10

島根県青年組織協議会会長の草野拓志です
昨年より全青協の理事もさせていただいております。

昨年の新型コロナウィルス蔓延により経済が停滞し農業の現場、米、生乳、花卉と大きな混乱に見舞われました。
私は水田部会の座長としてに水田農業について議論して参りましたが米価の下落、資材価格の高騰と生産現場は非常に苦しい状況に置かれました。
農水省や国会議員の先生方とも意見交換をおこなってきましたが、現状を変えるほどの打開策は示されずにいます。
水田は日本の農業の根幹です。なぜならば圧倒的に生産者が多く水田を耕作する事で地域が循環してきたためです。
水田を作る事により農業者の業務として周辺の水路や道路の保全を行います。
水田を守る為に猪を捕獲したり、倒木を撤去したり住民の安全に関わる事までさまざまな役割を担っています。
水田がなくなり、耕作放棄地が増えた時に今までの農業者が行っていた業務をどうするのか?水田という農地を荒らさない事が地域を守る事にも繋がります。
国も「需要ある生産」と水田から畑作への転換を進めていますが、農業現場では転換が出来ずに置いてけぼり感が否めません。
これからも米余りによる価格低迷、資材価格の高騰は継続すると見ております。
そう言った中で、畑に転作するのもいいですし、需要ある生産を進めるのもいいですが、水田農家が置き去りにならないやり方を模索すべきです。それは平地であろうが中山間地域であろうが、大規模農家であろうが、中小零細農家であろうが未来永劫続けていけるような形を国に提言していきたいと思います。