“山形県農業協同組合青年組織協議会”

山形県農業協同組合青年組織協議会 会長

伊藤 真人

テーマ食べるを楽しむ

2015.05.12

 気温も日に日に暖かくなり、これから農作業が本格的に忙しくなってきます。山形ではこれからの時期、さくらんぼが始まります。県内いろいろな所でさくらんぼ狩りが楽しめます。また、果樹だけでなく、米沢牛やつや姫、ご当地ラーメンや冷たい肉そばなども大変おいしいです。ぜひ機会があれば一度足を運んでいただければ幸いです。

 さて、昨今の農業情勢は厳しい状態が続いています。異常気象が毎年のようにあり、作り手としてはなかなか思いどおりにいかず日々悪戦苦闘してます。また、TPPにより先行きが不透明なことで農家は不安を感じています。景気は回復しているといわれてもあまり実感がわきません。人口の減少や輸入作物がふえるなか農業者にとって国内産の生産物を買っていただかなければなんともなりません。

 私たちは「食の安心安全」を第一に考えています。生きるということは食べるということ。今、共働き率はおよそ54%です。仕事疲れで家で料理をするというのが減ってきています。ましてや今は便利な時代、さまざまな惣菜が売られています。自分で作らなくても買ってさえくればいいだけです。むしろ安くつくことが多々あります。そんな中ですが私は言いたいです。「料理をしてほしい」と。

 料理は魔法です。自分が作った物を「おいしい」と言ってくれたり、子供さんたち一緒に作って楽しんだり、笑顔を作ってくれます。けして難しい料理を作らなくてもいいんです。食べるを楽しむ。それが大事だと思います。

 生きることは食べるということ、食べるということは楽しむということ。ゆえに、生きるとは楽しむこと。

 これからもよろしくお願いします。