テーマ将来の担い手
2010.09.14
茨城県農業協同組合青年連盟で本年委員長をしている田沼貴久です。
今年は暑い日が続いて、酷暑なんて言葉も頻繁に聞きますが、秋作の準備に影響が出ないか心配です。
私は茨城県の南東部、鹿行地域に位置する神栖市波崎地区で農業を営んでいます。
私の地区ではピーマンの栽培が盛んです。県の銘柄産地にもなっていて、全国でも有数のピーマンの産地となっています。私も主に栽培しているのはピーマンで1haを栽培しています。
私には息子がいます。ある日、息子に「学校を卒業したら仕事は何をやりたいんだ?」と聞いたことがありました。
すると息子は「俺はピーマンを作る」といいました。私と一緒に農業をやるといったのです。正直いって驚きました、また同時に嬉しくもありました。
そんな息子ですが、私は学校を卒業してすぐ農業につかせるより、一度外の空気を感じるために、別の業種の仕事に就いてからに農業を始めるほうが良いと考えています。
実は私も一度は自動車会社に勤めてから家の農業を継ぎました。
農家も考えてみれば、一つの会社の経営者であるわけです。当然ながら経営感覚は鋭くなくてはいけません。また栽培面積が拡大すれば人を雇用するわけですから、雇われる人の気持ちも理解できなければ、気持ちよく働いてもらえないし、当然能率も上がらないでしょう。
そうした点でも一度どこかで雇われてみることは大切だし、家族以外の人間と一緒に仕事をすることは貴重な体験になるはずです。
まあ研修先みたいに就職される会社としては迷惑かも知れませんが!
兎にも角にも、せっかく家業を継いでくれる気持ちを抱いてくれている息子には感謝は尽きません。それだけに私自身も息子の目標となる立派な農業経営者にならなくてはならないと責任も感じます。
全国の盟友の皆さんも将来を担う農業人を支え・育てていきましょう。