“愛媛県農協青壮年連盟”
テーマ家族農業が地域を守る
2015.02.03
寒い日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。愛媛県農青連で委員長をしております長尾正人です。
「田舎の自然いっぱいの風景っていいよね~」、「田舎って、なんかホッコリするよね~」、都会から来た観光客等からよく聞く言葉です。テレビ等でもインタビューされた人々からは口々に出てきている言葉だと思います。ここで言う田舎の自然とは、元々あったものではもちろんなく、私たち百姓の先祖がつくり、代々守り、引き継がれてきている田園風景なのです。
そして、その農業を支えてきたのは、言うまでもなく家族農業を主体とした地域ぐるみの百姓仕事に他なりません。奇しくも昨年は「国際家族農業年」であり、私にとっても家族農業の大切さを身に染みて感じた一年でした。
家族で食卓を囲み、農作業の傍らでは、子どもたちが田畑を駆けずり回って遊んでいたり、部落総出の水路掃除や草刈り、地域の祭りや行事毎には、大人、子供が入り混じっての地域団欒の場となっています。
確かに、子どもが少なくなり、農業の担い手と呼ばれる人も減ってきて、これからの農業は厳しくなることは間違いないでしょう。しかしながら、この日本をつくっているのは地域の集合体であり、その地域は、古くより地に足を付けて歩んできた百姓の集まりであることは事実であると思います。
今一度、家族農業の良さ、日本農業らしさを再確認・追及して、この日本が魅力ある国となるよう一歩ずつではありますが、共に歩んでいきましょう。