“JA岡山県青壮年部協議会”

岡山県JA青年部 会長

高原 弘雅

テーマ農協の必要性

2017.12.27

私の農業持論は単刀直入に、「能力ある農業経営者が何とか営農が続けられる程度の業界では未来がない。」です。他産業、特に第二・第三次産業を見ると、経営者でなく従業員であってもそれなりに生活ができています。

能力ある農業経営者が他産業でバリバリ仕事をしたと仮定すると今以上に所得は高くなるのではと想定できます。もちろん、農業に向いていて現状がより力を発揮できているケースもあると思いますが。

では、農業という業種にどういう問題があるのでしょうか。私は、農業が悪いのではなく、農業で稼げる仕組みになっていないことが問題だと思います。流通・生産・販売等々実際にすべきことはできているのかというところです。

農業に法人化の波がきているとはいえ、経営体数は個人農家が主です。個人農家を束ねる組織がJAであり、個人農家で解決できないことを解決するのがJAの役割です。業種として農業が他産業に負けない力を発揮するには農協の力は必須です。しかし、今現状そこができているかは疑問です。昨今、JAの自主的な自己解決が叫ばれていますが、農業あってのJAであり、そこには、他産業に負けない所得が確保できるかがカギです。

我々JA青年部は、そういった視野に立ち時代を的確にとらえ、JAに言うことは言い、JAと共に地域農業を支え、行政には責任ある(持続可能な)政策提言を行う使命があります。そのあたりを肝に銘じ、活動していこうと思います。